staying in the nature/ジャングル暮らし
ハワイ島、プナ自然保護地区での約1か月のジャングル暮らし。
夜おそく関空を出発して、ホノルルで乗り継ぎ、ハワイ島には昼過ぎに着きます。コナの反対側、両替所もない小さな空港、ヒロ。
カルマヨギーのJamesと久美さんが迎えにきてくれて、ドライブ。
パホアのタウンを抜けて、崖に打ち付ける荒い波を横目に、古い古いマンゴーツリーの林を抜けて、到着したそこは、持続可能な暮らしを実践している、地球への慈悲が深い人々が集まる美しい美しいジャングル。
ズッダヨガのティーチャーズトレーニング、メインはケイコフォレストさんの土地The Villageで行われており、わたしはそこから歩いて10分くらいの、Ziggy & Kikoさんのランド、Roost'n Coopでキャンプしていました。
Roost'n Coop HP>> https://roostncoophawaii.com
ジャングルには電気も水道もないので、ジャングルの住人たちはソーラーパネルから電気を得たり、雨水を溜めて生活しています。
普段シティでの生活では、わたしたちが使う電気や水道はもうすっかり整備されていて、
「どこから」お家に供給されているのか、「どこへ」流れていくのか、そのシステムが見えなくて、意識や関心が向きにくい。反対に、ジャングル暮らしは全てのシステムがシンプルで、目に見えて分かるので、普段の生活を振り返るのにとてもいい機会でした。
電気はオフグリッド、ソーラーパネルを設置しています。なのでメインハウスには電化製品もありました。携帯電話の充電などは太陽が出ている日中に済ませます。日中に雨が続くと蓄電池のレベルが減るので、携帯電話の充電を控えたり、節電生活です。
水は雨水を溜めて使います。飲み水はフィルタリングしたものを。もちろん水道とは違い塩素添加してないので、濾過した雨水は臭くなくて美味しい。シャワーも雨水を使うので、髪がサラサラになっていきました。顔も水洗いだけでつっぱらないし調子も良い。
(ジャングル滞在中は「なんでやろ、髪サラサラになってる〜」くらいにしか思ってませんでしたが、帰国した途端髪がキシキシになってきて、なんでだろうと考えた結果、塩素かなあと思い当たりました。)
ジャングルに洗濯機があったのには驚きました。てっきり手洗いだと思っていたのですが、洗濯機を使った方が水の節約になるとのことで、日が高いうちに洗濯機を使いました。
もうひとつ驚いたことがあって、なんと、Roost'n Coopのトイレは水洗トイレでした!!!
水は本当に貴重なのに、わざわざその水を使って、コンポストトイレ(ぼっとんトイレ式、排泄物を植物の肥料にするためにジャングルでは一般的)にしていない理由、気になったのでKikoさんに尋ねました。
Roost'n Coopは自分たちで建てたキャビンをゲストハウスとして貸し出しているので、世界中からいろんなお客様が滞在にきます。その不特定多数の方々が、何を食べ、どんな生活を送っているのかまで干渉なんてもちろんできない。
もし、お客様がGMO(遺伝子組み換え)の野菜や果物の種を食べていたとしたら・・・?もし、お客様が抗生物質や抗がん剤を内服していたら・・・?その方の排泄物をジャングルの草木に与えると、どうなってしまう?
固定種の植物はGMO植物と交配してしまい、固定種が継がれなくなる。抗生物質や抗がん剤は尿や便から成分が流れます。肥料になるどころか、むしろ植物や土地を侵してしまうのです。その排泄物を運ぶ人にもリスクがあります。Ziggy&Kikoさんは、コンポストトイレを使い、お客様用トイレあえて水洗トイレにしたそうです。
水洗トイレ、じゃあ、どこへ流れていってしまうのか。答えは溶岩の切れ目から、深い深い地中へパイプを通しています。ハワイ島は火山の島なので、溶岩が冷えて固まった時に、底も見えないほど深い亀裂になっているところがあちこちにあるみたい。Ziggy&Kikoさんも自分たちの広大な土地を歩き回って溶岩の亀裂を見つけ、本当に底無しかどうかを確認した上でトイレからパイプを延ばしました。
Waylon先生とちょうどトイレシステムの話をしていて、
「水洗トイレの行き先は地球の真ん中で・・・」
「真ん中って、それならウンチになってそのパイプを通っていったら地球の中心に行けるやん、覗いてみたいよな〜」
「いや、中心ってまさにど真ん中じゃないよ、溶岩の亀裂から。でも地球の奥深くにわたしたちの一部が流れていくと思ったら嬉しいね、地球に還る感じが」
となりました。笑
わたしの一部が地球へ還っていく・・・
本当にそれが実感できる美しい日々でした。🌴
実際、帰国後は時差や温度差のせいもあったと思いますが、ジャングルとシティのギャップが襲ってきて、リハビリ必要やなと思うくらいしばらくは日常生活がつらかった。