手前味噌ワークショップレポート
2019.02.11.
手前味噌ワークショップが無事終わりましたー!
感無量!!!
WS当日は、うちに帰った後もとってもしあわせで、放心してました。笑
去年初めて自分でお味噌を仕込んでみたのですが、その経験から、今年はWSにしてみんなで作ろう!と思いました。
味噌作り、実はとっても簡単です。
茹でて、混ぜて、寝かせておけば、市販の味噌とは比べ物にならないくらい絶品のお味噌が食べられる。
でも家庭のキッチンと用具では小分けにして茹でたり、スペースがなかったりして時間と手間がかかって大変でした。
だから、みんなで作れば面倒なことが全部解消されて美味しいお味噌が作れて良いなあ!と。
詳しくは去年の12月頃にひらめいたときの投稿
https://www.facebook.com/nari.takada/posts/1968278163257934
味噌作りの要、とびっきり上質な材料は去年と同じ、京都・楽天堂さんから仕入れました。
・千葉・丸玄さんの自然栽培大粒あけぼの大豆
普段はお豆腐など大豆加工品を販売されていて大豆そのままの販売はしていないそうですが、去年は大豆の確保が難しく、特別に「どれだけでも卸します」と卸してくださったそうです。
・滋賀・百菜劇場さんの無農薬米麹
滋賀で、女性一人でお百姓をなさっています。
・カンホアの塩
ベトナムの天日塩
キッチンはコミュニティセンターの調理室をレンタル。
SNSで友人に呼びかけたりして、8人集まりました。
焚き始める12時間ぐらい前から大豆を浸水させておきたかったので、前日からキッチンを借りておきました。
キッチン用具を洗って、大豆を計ったり洗ったりして、コンロがちゃんと点火するか確認しました。
キッチンふく、ひたすら鍋洗う、ボウル洗う、大豆計る、洗う・・・黙々と作業する地味な仕事ですが、手前味噌WSの準備をする過程で、一番愛おしくて楽しい工程でした。
まんまるな乾燥大豆が水を吸うたびむくむくと大きくなって、豆らしく!?(豆形)になって行くのがいきものみたいで可愛いし、
たっぷり水吸ってしっかり大きくなってね~。明日はよろしくね~。と愛情入魂しておいた。
WS当日は朝から大豆を焚き始めて、皆さんそれぞれ良い時間にぞろぞろと集まってもらいました。
・材料の話
・お味噌の作り方の説明
・豆・麹・塩の種類や分量で味噌の種類が変わる話
・仕込む時期、食べ頃、カビの話
・重石の話、たまり醤油の話
グラグラと大豆を焚きつけている間には確かこんな話をしたと思います。
あとは、私のお気に入りの発酵漫画「もやしもん」と絵本2冊も持って行ったので、それを読む人がいたり、お話に花が咲いたり、お昼ご飯をみんなで食べたりして大豆の炊き上がりを待ちました。
お昼ご飯の時には、去年私が仕込んだ味噌を手前味噌汁用に具を入れて作っておいたので、それに大豆の茹で汁を入れて即席味噌汁にして飲んでもらいました。
この時のリアクションがみんな一番良かった気がする!!!
WSが終わったあと、お礼のメッセージをたくさんいただいて嬉しかったし、全員このお味噌汁が美味しかったと書いてくれていました。笑
茹で汁がこんなに美味しいんやから、出来上がったお味噌はマジでやばいですよ。
ほんま。
全くえぐみのない大豆そのものの甘さが詰まった茹で汁なので、出汁を取らなくてもお味噌を溶かすだけで抜群のお味噌汁ができます。
ハクハク茶小屋さん(カフェ)に教えてもらった方法で、とっても簡単なのでみんな是非やってみてほしいー!
一人暮らしでバタバタとお仕事から帰ってきた日も、それだけで美味しいお味噌汁が飲めます!本当にオススメ!!!
味噌と水分の少ない具を混ぜておくだけ!飲みたい時にカップやお椀へすくって、出汁でといていただくだけです。
お茶パックに出汁を入れて、ポットに入れておくのも良いし、
昆布やカツオを粉末にしたものも売ってるので、そういうのを味噌に混ぜておくのも良い。
干し椎茸や昆布で水だし出汁を作っておいて、それ温めるだけでも簡単にできます。
この日は、ギーで炒めた吉田ごぼうと、あらかじめオーブンで焼いた長ネギをお味噌に混ぜておきました。
発酵つながりで、
コンブチャをお酢がわりにしたピンクピクルスと、完熟カボスとレモンの酵素ジャムも持って行きました。
お昼ご飯を食べ終わったぐらいから順に大豆が炊き上がってきたので、いよいよ味噌の仕込みの醍醐味に入っていきます。
麹の塩きりは大豆を茹でている間に終わらせておきました。
すり鉢で大豆を潰して、塩きり麹と良く混ぜ、味噌団子にする。
ここ、思いっきり個人差が出るところー!笑
念入りに潰す人もいれば、割とざっくりな人もいる。
本当に綺麗なまんまーる味噌団子の人もいるし、指の形がぎゅっと付いている味のある味噌団子を作る人も。
初めはみんなまんまるな乾燥大豆だったのに、このあたりからそれぞれのオリジナル、オンリーワンの味噌へ変貌していきますね。
それにもとても愛着がわきます。
正解はないし、どう潰したって、どう丸めたって大丈夫です。
容器の振り塩忘れたって、大丈夫、大丈夫。
当日の朝、体調不良でお一人欠席が出ていたのですが、
大豆は浸水してしまっているし、よければこちらで仕込んで、後日お渡しします!と、その方のお味噌も早くに完成させた、参加者の皆さんに仕込んでもらいました。
ありがとうございます。
みんなで手伝いあいながら味噌を仕込んで、連携プレーで片付けた結果、WSの終了予定よりとっても早く終わることができました。
記念撮影をして、解散しました。
私が育てた大豆や麹ではないですが、みんなのところへお嫁に出した気分で、とっても感慨深い。
材料は全く一緒のお味噌が7人分できたわけですが、
手のひらの常在菌も違うし、醸しておく環境も違うし、食べることにはきっと全然違うお味噌になっていたりして・・・!
夏を越したら、お味噌のお披露目会したい!という話でも盛り上がりました。
企画します!
昨日WSが終わったあと、お味噌作りたい!と言ってくださる方がいたので、
3月に再び手前味噌ワークショップします!
決定!
日程や場所、材料の確保などはこれから準備するので、もしご希望の方がいれば私に連絡ください。
優先的に連絡できたら良いなと思ってます。
家に帰って、充足感と達成感でしばらく放心して、ふと思ったんやけど、
畑で大豆作って、田んぼでお米作って麹醸して、海焚きつけて塩作ったら、それこそ完全に自分だけの地球味噌のできあがりやん。
めっちゃ良くない!!!?
これは早速、近い将来のやることリストに入れました。
いつになるかわからんけど、いつかいつか、なり豆、なり麹、なり塩で手前味噌ワークショップだ!
麹を塩きりする時の麹の香り、
大豆が茹で上がった時の大豆の香り、
無心に大豆を潰す瞑想、笑
大豆と麹を混ぜ合わせる時の気持ちいい感触や交わる良い香り、
童心に帰って一生懸命味噌団子を丸めたり、
きっとそれぞれワクワクするポイントは違うんだろうけど、とても楽しんでもらえたようで、
嬉しい 嬉しい 嬉しいです。
でも一番楽しんでいたのはわたし。
手前味噌のワークショップが開催できて本当によかったです。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
お味噌作り、自分で作っているようやけど、人間は最初の準備だけして、あとはぜんぶ麹菌と常在菌にお任せ。
菌たちがゆっくりゆっくり醸していってくれます。
環境と菌に任せきって、秋の開封をお楽しみに!
ありがとう。
なり